全米一暮らしやすい街で学ぼう

保護者からの声

我が子の留学を通して、親子が互いに成長できた

【理子さん/米国Diabio Valley collegeに留学】のお母様

我が家が長い間ホストファミリーをしている関係で、子供は幼い頃から毎年やって来る留学生との交流のなかで育ちました。日常的に異文化に触れるうち、いつしか「海外の自由でマイペースな雰囲気」に惹かれ、海外への憧れが芽生えていったのではないかと思います。私たちは決して「英語を勉強しなさい」と強く言って聞かせた訳ではないのですが、近頃の国際化社会から「英語の必然性」も感じ取っていたようで、高校進学を控えた中学3年の夏には「アメリカの高校に進学したい」という明確な目標が出来ていました。ただ、以前滞在していたアメリカ人の留学生から「留学するなら、アメリカは大学からの方がいい」とアドバイスされたこともあり、アメリカへの留学は時期尚早ということで、他の地域での高校留学を探していた時にICCと出合い、ニュージーランド(以下NZ)への高校留学を決めました。

留学までの道のりは順調だったのですが、現地に渡ってからは相当苦労したようです。特に人間関係で悩む日々が続き、娘に「辛かったら帰国しても良いのよ」と言ったこともあります。ですが本人は「ここで帰国したら、私は中卒になる。だから頑張る!」と踏ん張り、「友達を作るには、英語を上達させるのが一番の近道」と決意して努力したようです。それが転機となって無事卒業することができました。「アメリカへの大学留学」が視野にあっての留学だったことも、心の支えとなっていたようです。

その後またICCを通じ、かねてから念願だったアメリカの大学へ進学することができました。今度は英語も身につけていたので、精神的に余裕を持って留学したはずだったのですが、向こうはNZに比べ(もちろん高校と大学の差はあるとはいえ)授業が格段にハードで、周りに遅れをとり焦ってしまったようでした。その上「3年間も留学していたのに」という目で見られるプレッシャーもあり、本人は随分落ち込んでいました。それでも「負けないぞ!」と奮起しているうちに何とかペースを掴んだみたいで、今では苦しくも楽しい学生生活を送っています。

振り返ってみますと、NZに留学していた頃はまだまだのんびりしたところがあり、「少しこちらが後押ししてあげないといけないかな」と思う時もありました。ところがアメリカに渡って、色々と揉まれて成長したのでしょう。とても活発になり、はきはきと物事を口にするようになりました。先日も「納得行かない評価を先生に抗議したら正当性を認められて、再試験を受けて最終評価も上がった!」というエピソードを報告され、こちらが安心して見守れるほど精神的に自立したな、としみじみ感じます。

留学は子供のみならず、親をも成長させてくれます。仮に留学先で娘にトラブルが起きたとしても、こちらは遠く離れた場所からただ見守ることしかできません。それを繰り返すうちに、お互い冷静に対処できるようになって行くのです。留学があったからこそ、それぞれ壁にぶつかりながら、時にもどかしさを抱えながら、本当に成長できたと思っています。もし留学せずに、日本の学校へ進学していたら、偏差値重視の世界に娘はきっとつぶれてしまっていたかもしれません。私も型通りの教育ママになっていたことでしょう。紆余曲折もありましたが、今では娘が留学して良かった、と心から思っています。