【安彦さん/米国CSU Northridgeに留学】のお母様
私たちは子供たちが物心ついた頃から「これからの社会、日本にとどまらず世界に目を向け視野を広げなければいけないよ」、と言って参りました。「勉強に関してはどれだけでも援助は惜しまないから、外に出て色んなことを学んできて欲しい」―これが我が家の教育方針だったのです。本人も男の子3人兄弟の次男として育ち、社交的で自立心も強い子でしたので、自然の流れで「海外留学」を意識するようになっていったようです。
はっきりと本人の口から「留学」の2文字が出てきたのは高校2年にさしかかった頃だったと思います。ある日突然「留学がしたい!」という電話がかかって来たのです。授業中に学校を抜け出して、公衆電話からかけて来たようでした。それくらい、本人の中で意を決するような強い思いがあったのでしょうね。それで準備を始め、高校2年から1年間、ニュージーランド(以下NZ)へ留学することになったのです。
NZではアメリカの有名なロックバンドの公演を観に行く機会があったのですが、良い意味での衝撃を受けたようで、それ以来音楽に目覚め、ドラムセットを購入して演奏に熱中するようになりました。NZでの1年間は本人に新たな刺激と希望を与え、その頃から「大学はアメリカに進んで、音楽を勉強したい」と真剣に考えて始めていたようです。また現地ではICCを介して高校留学をした留学生にICCのサポートの評判を聞き、本人も「アメリカ留学を進める際はぜひICCに」と、この度の留学手続きをお願いすることになりました。アメリカで音楽を学ぶなら西海岸が学習環境も整っているということで、現在の大学を紹介頂き、無事進学を果たしました。
今年でアメリカに渡ってから3年が経ちます。「里心がついてしまうから3年は故郷に帰らない。3年も経てば一時帰国してもアメリカにすっと戻れるだろうから」と決心して、本当に一度も帰らずに有限実行した3年間でした。元々自立心も強く負けず嫌いな性格でしたが、アメリカに留学してますます精神的に強くなったように思います。きっと目には見えないところで辛いこともあったのだと思いますが、それを糧にするくらいの気持ちでやってきたのでしょうね。
大学では音楽を専攻し、将来は「音楽で身を立てる」ことを目標に日々勉強に励んでいます。実際、生業とするには大変な世界であることは本人も承知しているようですが、それでも夢を持って頑張っている姿を見ると、納得行くまでやり通してもらいたいなと思います。私たちも常々「一生に一度の人生、『良い人生だった』と悔いのないよう歩んで欲しい」と言って来ましたから。これからも多くの人々と出会い、たくさんの経験を重ねて切磋琢磨しながら、自分の道を切り開いていくたくましい人間になってもらいたい、そう願いながら応援しています。